臨床工学部

血液浄化技術室

血液浄化技術室では、主に血液透析の臨床業務をはじめ、透析に関連する様々な業務を行っています。

人工透析センター支援業務

➊臨床業務

臨床支援業務には、穿刺を含む開始業務や患者観察、返血、出張透析業務(集中治療部門へ出向いて行う透析)などがあります。また、周術期前後の血液透析においては患者さんの状態が変化しやすいため、急変などにも対応できるよう訓練なども行っています。

  • プライミング
  • 透析開始(穿刺を含む)
  • 患者観察
  • 返血
  • 止血
  • 出張透析
  • 急変時対応訓練
人工透析センター

透析準備(プライミング)

透析開始(穿刺業務)

➋至適透析

透析効率やドライウェイト(DW)、栄養状態の評価などを行い、患者さんそれぞれに合った透析療法を提供できるよう看護師と至適透析検討会を行い、多職種カンファレンスで透析条件やDWの変更や栄養状態の改善などの提案ができるよう検討会を重ねています。

  • 透析効率のデータ解析
  • 栄養指標の解析
  • 測定機器を用いたDW評価

❸バスキュラーアクセス(VA)管理

VAエコー検査

VA管理として、超音波診断装置を用いてシャントの評価を行っています。外来患者さんの定期的な評価、新規導入患者さんの評価、シャントトラブル時の評価などを行い、医師と連携して治療に反映できるよう努めています。

  • VAエコー検査
  • VA管理における勉強会の実施

❹水質管理業務

水質管理においては、生菌やエンドトキシンの測定、ETRFの管理、消毒液と消毒方法の検討や実施などを行っています。また、オンラインHDFの実施に対応した水質管理を実施し、より清浄化された透析液を供給できるよう努めています。

  • 生菌、ET測定
  • ETRF管理
  • UFフィルタ管理
  • 透析液清浄化対策の立案と実施

生菌培養

採液採取

❺保守管理業務

保守管理業務では、人口透析センターで使用している水処理装置や多人数用透析液供給装置、多人数用透析監視装置、個人用透析監視装置など、透析治療に関連した装置の保守管理を行っています。また、周術期の患者さんも多いため心電図モニターや除細動器などの周辺機器も医療機器管理センターと協力して保守管理を行っています。

  • トラブル対応
  • メンテナンス(修理、オーバーホール)
  • 装置の点検(日常点検、定期点検)
  • 周辺機器の保守点検(心電図モニター、除細動器など)
  • 勉強会の実施

❻透析センター 各グループ活動

指さし呼称(医療安全活動)

指さし呼称(医療安全活動)

人工透析センターでは、下に挙げたように多くのチーム活動が行われており、医師・看護師とともに患者さんへより良い医療の提供やスタッフ教育にも力を入れています。

  • 防災対策チーム
  • 感染チーム
  • 患者満足度チーム
  • 医療安全チーム
  • 急変時対応チーム
  • 患者教育チーム

血液治療センター支援業務

GCAP治療

血液浄化療法として、血液透析以外に、特殊血液浄化(GCAP・LDL吸着療法等)を血液治療センターで行っています。
臨床工学技士は医師や看護師と共に治療開始から終了業務に携わっています。

  • プライミング
  • 開始業務
  • 患者観察
  • 装置点検
  • トラブル対応
  • 返血

臨床研究と院外活動、技士会への参加

臨床研究においては、透析中の循環動態に関する研究や水質管理に対する取り組みなどについて、学会や研究会などで発表するなど、院外活動も行っています。

  • 臨床研究
  • 各学会での発表
  • 岡山県臨床工学技士会 血液浄化部会への参加