放射線技術部

部門紹介

一般撮影検査室

一般撮影検査室では、外来・病棟・救急に計9室を配置しており、1日約600件の検査を実施しています。効率的な運用により、可能な限り患者様の待ち時間が短縮するように努めています。また、病棟におけるポータブル撮影や手術室での移動型整形外科用イメージング(Cアーム)操作など多岐にわたる業務を担っています。

予防医療検査室

予防医療検査室では、倉敷中央病院に隣接している予防医療プラザで胃X線検査、胸部X線検査、マンモグラフィ検査を担当しています。乳腺エコー検査の一部も担当しており、女性技師の活躍の場が多くあります。また、画像診断センター内のX線TV検査をはじめ、内視鏡センターでの内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)や気管支鏡検査など、主にX線透視装置を使用した検査も担当しています。

CT検査室

CT検査室では、外来・入院・救急外来含む1日約200件(年間約60,000件)の検査を実施しています。5台のマルチスライスCT(64列1台・80列4台)を3カ所に分けて配備することで検査の待ち時間の短縮を図るとともに、症例に特化した撮影を行っています。また、三次救急医療施設である救命救急センターに対しては24時間体制で迅速な対応を行っています。

その他にも3Dラボ室にて、撮影されたCT,MRIの画像を用いて、検査内容に応じて必要な3D画像の作成を行っています。3D画像は、手術前に病変と血管・臓器等の位置関係を立体的に把握することができ、手術計画の立案や手術シミュレーションなどの手術支援システムにも利用されています。

血管造影検査室

血管造影検査室では主に、心臓病センターでの心臓カテーテル検査・治療、心臓同期CT、手術センターでのハイブリット手術、画像診断センター内のIVR-CT室での業務をおこなっています。当検査室には8名の診療放射線技師(うち日本血管撮影・インターベンション専門放射線技師7名)が従事しており、質の高い画像を最適なX線量で提供できるよう心がけています。

RI検査室

当検査室は PET/CT装置が 1台、 SPECT/CT装置が 2台、 心臓専用半導体SPECT装置が 1台稼働しています。PETはデリバリー製剤を使用しており、一日あたり約11件実施しています。SPECT検査は心筋血流シンチグラフィ、脳血流シンチグラフィ、骨シンチグラフィを主に実施しており、他にも様々な検査に対応しています。RI検査室には6名の診療放射線技師が従事しており、皆で協力して検査に臨んでいます。

MR検査室

MR検査室は、6台のMR装置(3.0T装置2台、1.5T装置4台)を配置しており、様々な部位・疾患に対して検査を行っています。機械の進歩は日進月歩であり、新しい撮像法が開発され、 臨床で使用するには常に撮像条件の検討が必要です。最適な条件での撮像、診断能の向上を目指して臨床に則したテーマに基づき基礎研究、臨床研究を行っています。検査を効率的かつ安全に行うため、異なる専門職種のスタッフと協力して、日々の業務に携わっています。

 

放射線治療室

放射線治療室では、外部放射線治療装置(リニアック)3台と、内部放射線治療装置1台で治療(照射)を行っています。2017年3月に導入されたリニアックTrueBeam STxでは、より細かい照射野の形成と従来の4倍の線量率(線量/時間)により、これまで以上に小さい腫瘍に限局した短時間での定位照射を可能としました。呼吸同期照射、VMAT(強度変調回転放射線治療)等の高精度放射線治療にも対応します。

また、診療放射線技師は日々安全で堅実な照射を行うため、装置の品質管理、治療計画の検証業務にも努めています。

放射線安全管理室

放射線安全管理室は、各法令に基づき放射線医療機器の管理、放射線業務従事者の被ばく管理、作業環境測定、教育訓練、健康診断などを行い、安全な医療環境の維持に努めています。また、医療放射線による被ばくの適正管理のために医療放射線に用いる線量管理と記録および被ばく相談などに取り組んでいる部署です。当院は2016年3月に医療被ばく低減認定施設として認定を受けました。医療被ばく認定施設は、日本放射線技師会の『安心できる放射線診療』を国民の皆様へ提供するための事業として設けられています。放射線は、広範な分野で活用されており、医療分野では欠かせない技術です。しかしながら、適正な管理がなされていないと被ばくによる影響など問題も発生します。これを防止するには第三者による医療放射線の適正管理が必須となります。

画像情報管理室

画像情報管理室の主な業務はHISRISPACS、レポートシステムなど放射線業務に関わるシステム全般の管理を行っています。
医師のオーダから始まり検査実施、画像保管、読影、課金がシームレスに行われるようにシステム連携のメンテナンスを行っています。
他部門との連携、情報共有、業務ワークフローの改善、業務効率化のサポートも行っています。またシステムトラブル、ネットワークトラブルにも対応できる体制を整えております。

 

その他主なサービス

VNA-Viewer

WADO接続を使用した画像連携で、PACSベンダーはGEですが、使用ビューアーは別メーカーで閲覧可能なシステムです。
いま使用可能なPACSメーカーはViewR(旧横河)、XTREK(J-MAC)、KW NeutralViewe(京都プロメド)となっており、ユーザーによって、好きなメーカーのビューアーを使って閲覧していただくような構想となっています。

VNA-Viewer

VNA-Viewer

地域共同利用PACS

名寄せシステムで双方の患者IDを紐付け、当院と専用ネットワークで接続し、画像の送受信を行うことができます。CD-Rなどの可搬媒体でのやり取りなく運用できます。

地域共同利用PACS

地域共同利用PACS