産婦人科

保険適用について

婦人科領域では2018年4月より、良性腫瘍(子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症など)に対する子宮全摘術および、初期の子宮体がんに対する子宮全摘術+骨盤リンパ節郭清でロボット手術が保険適用となりました。また、2020年4月より骨盤臓器脱に対するロボット支援下仙骨膣固定術が保険適用となりました。当院でのロボット手術にはDa Vinci(ダヴィンチ) Xiを使用しています。いずれのロボット手術も当院で施行可能です。

ロボット手術について

コンソールでロボットアームを操作する

ロボット手術は、腹腔鏡手術をロボットアームにとりつけた専用の機器で行うため、様々なメリットがあります。術者は、患者さんから離れたコンソール(操作用機器)で、座った状態で操作します。そのため、長時間でも疲れずに手術に集中できます。また拡大可能な3Dの視野内で操作するため、肉眼でみるより細かく正確に血管の走行や病変の把握が可能です。ロボットアームの先端は、術者の指に連動して繊細に動かすことができ、手ブレ防止機能や自由な関節の可動性から、直接触れるよりもより複雑でなめらかな操作が可能になります。より出血が少なく、安全な手術が可能となります。一方、デメリットとして細かい操作を行うことや機器の準備・設定に若干の時間を要するため、手術時間が通常の腹腔鏡手術に比べて長くなることがあります。

手術方法の選択について

婦人科領域の手術では、開腹・腹腔鏡・ロボット・経腟手術の選択肢があり、それぞれに利点・欠点があります。当院ではいずれの手術も経験豊富な医師がおり、患者さんそれぞれの病態に応じて、良性腫瘍・悪性腫瘍ともに、、ガイドラインに沿う最も安全で患者さんのご利益につながる治療法を選択するよう心がけています。

 

専門医制度と連携したデータベース事業について