臨床検査技術部

輸血検査室

当院は日本輸血・細胞治療学会 I&A認定施設として、輸血管理料Ⅰおよび輸血適正使用加算を取得し、安全かつ適正な輸血療法の推進に努めています。

輸血検査室は、血液治療センターにおける輸血検査や輸血関連業務を担い、24時間365日いつでも輸血の準備ができるよう対応しています。

また、血液治療センターの医師、看護師、薬剤師、移植コーディネーターと連携をとりながら、自己血輸血や造血細胞移植関連業務にも携わっています。

1. 検査業務

全自動輸血検査装置 IH-500

【全自動輸血検査装置 IH-500】

輸血に必要な検査として、主に血液型検査、不規則抗体スクリーニング検査、不規則抗体同定検査、交差適合試験などを行っています。その他、母児間血液型不適合妊娠に関する検査も行います。

血液型検査は約19,000件/年、不規則抗体スクリーニングは約9,000件/年の依頼があり、全自動輸血検査装置の導入により、検査の標準化を実現し、24時間体制に対応しています。また緊急性の高い場合には、試験管を用いた用手法検査を実施するなど、迅速かつ臨機応変な対応が求められます。

2. 製剤管理業務

輸血用X線照射装置

【輸血用X線照射装置】

輸血用血液製剤やアルブミン製剤の保存・管理・供給、赤血球製剤への放射線照射、輸血副反応の調査などについて、輸血専従薬剤師と協力して行っています。

血液製剤使用実績(2024年)

 ●赤血球製剤:15177u
 ●血小板製剤:26550u
 ●新鮮凍結血漿:5752u

3. 細胞調整業務

赤血球製剤の洗浄・濃縮・分割処理やCAR-T細胞療法のための細胞調整・凍結業務を輸血専従薬剤師と協力して行っています。 また、2025年4月より自己フィブリン糊作製業務を開始しています。

4. 超緊急輸血システム

当院の救命救急センターや分娩室では、非常に緊急性が高く一刻も早く輸血しなければならない状況があります。そのような場合には、検査室の技師が直ちに臨床現場へ出向し血液製剤を届けます。

このシステムによって、連絡を受けてから最短5分以内に輸血の施行ができるようになりました。技師が直接臨床現場へ出向することで、迅速な状況把握と輸血療法の支援が可能となります。
(実績:2024年136件)

救命救急センター

4. その他

院内の輸血関連情報の伝達や教育に関する業務を行っています。

  • 輸血療法委員会、輸血監査への参加
  • 移植カンファレンス、ブリーフィングへの参加
  • 院内への啓蒙活動
    -院内e-ラーニング「e-輸血」の作成と実施
    -「ゆけつだより」の発行

輸血用X線照射装置

【ブリーフィングの様子】

赤血球製剤在庫

【ゆけつだより】