ヨーロッパ品質研究学会の2023年度品質アチーブメント賞を受賞しました

倉敷中央病院はこのほど、アラブ首長国連邦のドバイで開かれた欧州品質研究学会(European Society for Quality Research、以下、ESQR;本部、スイス)主催のESQR’s Quality Achievements Awards 2023で、2023年度の品質アチーブメント賞を受賞しました。
ESQR は世界中で取り組まれている優れた技術革新や品質の成果を評価し、そのなかで優れた改善活動を行う企業や団体を「ベストプラクティス」や「リーダーシップ」などの5つのプログラムで表彰しています。2023年度はヨーロッパやアジア、南北アメリカ、アフリカ、オーストラリアの41か国のさまざまな分野を代表する49の企業、病院、組織などが選出されています。
12月10日にドバイで開かれた授賞式には当院の寺井章人副院長が出席し、記念講演会では以下のようにスピーチを行いました。

倉敷中央病院副院長 寺井章人 現地での受賞スピーチ内容

「権威あるこの賞をいただくことは、日々地域住民に質の高い医療を提供するために献身的な努力を続けている職員一同にとって、この上ない誇りとなり、励みであります。ありがとうございました。当院は1923年、倉敷紡績社長の大原孫三郎が、地域に医療の恩恵を広め、貧困と病気の悪循環を断ち切るべきとの思いを持って創立し、2023年に100周年を迎えました。この間に当院は先進的医療を行う大規模中核病院に変貌を遂げました。当院は現状に満足することなく、常に変革しながら発展し続けてきました。2013年には国際的な基準に基づいた組織改革が必要と判断し、2年半の準備期間を経て2016年に国際的な医療機能評価機構であるJCI(Joint Commission International)認定を受けてJCI認証病院となり、現在までに2回の更新審査に合格しています。大多数の職員はJCI認証を取得して良かったと感じ、患者安全に対する意識向上や医療の質改善が進んだと評価しています。このような取り組みに注目していただき、今回の権威ある賞をいただけたことは、全職員の誇りと励みになりますこと、欧州品質研究学会に改めて感謝申し上げたいと思います。また、倉敷中央病院の創立から関わってこられた先輩諸氏、JCIをはじめとし当院の質改善に指導の労をいただいた皆さま、当院を支え、ご愛顧くださっております地域の医療機関や住民、行政に感謝を申し上げ、受賞スピーチとさせていただきます」

私たちは今後も、創立者の人道主義・理想主義を継承しつつ、地域の急性期中核病院として、世界水準の医療を皆さま方に提供していきたいと願っています。