リハビリテーション部
WCPT Congress2017 参加記
- 演題
- Effects of Physical therapy on Aspiration Pneumonia Onset in Patients with Hip Fracture.
- 演者
- リハビリテーション部 運動器リハ室 熊代 功児
【公開日】2017.10.17
前回大会につづき今年も参戦
2017年7月2日から4日までケープタウン(南アフリカ)で開催されたWorld Confederation for Physical Therapy (WCPT) Congress 2017に2年前の前回大会に引き続き参加させていただきました。アフリカ大陸で初めて開催されたWCPT Congressは、100ヵ国以上から2400人を超える参加者が集まりました。
当院リハビリテーション部運動器リハ室では、大腿骨近位部骨折患者さんに対するリハビリテーションを多く担当しており、その症例数は全国トップレベルです。今回、大腿骨近位部骨折を受傷された患者さんが誤嚥性肺炎を発症するリスク要因と理学療法の効果についての研究を発表しました。
難渋しつつも2回目の国際学会に挑戦
2回目の国際学会ということもあり、抄録作成から演題登録までサクサクと終わるだろうと思いきや、やはり難渋し語学力の無さを痛感しつつなんとか完成・登録まで漕ぎつけました。無事に演題が採択され、英語でのポスター作成に再び難渋しつつも完成させ、日本から24時間ほどのフライトを経てケープタウンへ向かいました。
発表では、参加者の方々より様々な質問とアドバイスをいただくなど、有意義なディスカッションを行うことができました。また、今回の学会は前回のシンガポールでの学会に比べ日本からの参加者が大変少なく残念ではありましたが、そのぶん参加された方々とより密にコミュニケーションを図ることができました。
学会を終えて
今回の学会では、『Why rotator cuff tendinopathy become chronic?』という肩疾患に関するシンポジウムを楽しみに学会へ参加していましたが、期待を上回る内容が聴講でき、肩関節疾患の理学療法を実施するうえで大変勉強になりました。
2回目の国際学会においてもやはり語学力の問題により大変苦労しましたが、苦労以上に得られたものが多くまた参加したいと思います。次回ジュネーブ(スイス)でのWCPT Congressを目指して、臨床業務と語学力の向上に励みたいと思います。
最後になりましたが、今回の発表に際しご指導くださいました整形外科 塩出速雄主任部長、協力していただいた運動器リハ室の皆様に心より感謝いたします。