当院について
当院について 当院へご来院の皆さまへ
homeトップページ > 当院について > 認定施設一覧 > 総合周産期母子医療センター

総合周産期母子医療センター

倉敷中央病院は、平成12年(2000年)に総合周産期母子医療センターに指定されました。

01総合周産期母子医療センターとは

主任部長 渡部晋一
主任部長 渡部晋一

総合周産期母子医療センターとは、内科系、外科系、精神科など、種々の専門科の協力を得て、いかなる合併症を持つ妊婦でも妊娠中から産後まで、そして最重症の新生児ケアを行うことができる第3次医療施設です。

常時、母体・胎児専門医、新生児専門医、麻酔医専門医が勤務する、いわゆる妊産婦と新生児専門の救命救急センターです。倉敷中央病院の総合周産期母子医療センターは、岡山県における母子医療の中心施設として、24時間365日を通じて、重症ハイリスク妊産婦、重症ハイリスク新生児の救急受け入れ、専門医同乗での救急車搬送や医療相談・医療情報提供に加え、ハイリスク産婦、ハイリスク新生児の長期フォローアップ、そして医療従事者の研修も行っています。

02全国に総合周産期母子医療センターが整備されるようになった経緯

平成8年4月、厚生労働省(旧厚生省)は、毎年出生数が減少していく中で低出生体重児(出生体重2,500グラム未満)がむしろ増加傾向にあることを重く見て「周産期医療対策事業実施要綱」を定め、翌月5月10日付で「周産期医療対策整備事業の実施について」として各都道府県知事に児童家庭局長通知として発令しました。この結果、平成16年6月1日現在、全国25都道府県に「総合周産期母子医療センター」38施設、21都道府県に「地域周産期母子医療センター」157施設が整備されています。

岡山県は、平成12年12月1日付けで、第3次医療施設に当たる総合周産期母子医療センターを2施設(倉敷中央病院、国立岡山医療センター)、第2次医療施設の地域周産期母子医療センター4施設(岡山大学付属病院、川崎医科大学付属病院、岡山赤十字病院、津山中央病院)を指定いたしました。

03「母体・胎児集中治療管理室(MFICU)」のご紹介

当センターには、6床の母体・胎児集中治療管理室(MFICU)が設置されています。正常妊娠、分娩は従来どおり行なっていくため、分娩部内にはMFICUの他に通常の陣痛室を3室設置しています。MFICUでは、様々な合併症や妊娠経過の異常、胎児異常のためにハイリスクとなった妊婦、胎児の管理、治療を行ないますがその目的は、第1に妊婦・褥婦の命を救うこと、第2に可能な限りよい状態で児を出産させNICUへ引き継ぐことです。治療が長期にわたる可能性があるため、高度治療が可能であると同時に、妊婦が精神的、肉体的にリラックスして入院・治療が続けられるよう防音対策に配慮するなど最高の療養環境を整備いたております。

04「新生児集中治療管理室(NICU)」のご紹介

当センターには、呼吸循環管理の可能な重症のNICUベッドを21床保有し、極低出生体重児(出生体重1,500g未満の児)が年間40~50例入院し、その治療を中心に行っています。同時に小児循環器が充実しているため、先天性心疾患の入院が年間約30~50例と比較的多い状況です。NICU内には心臓超音波装置が設置され、心臓カテーテル検査も新生児期に行っており、的確な診断と治療を行っています。対象となる疾患は、新生児期(日齢28まで)に発生したあらゆる疾患ですが、具体的には、低出生体重児(出生体重が2,500g未満)、呼吸障害、循環障害(先天性心疾患、不整脈その他)、新生児外科疾患、脳外科疾患、泌尿器科疾患、眼科疾患、感染症、黄疸その他の疾患が治療の対象となっています。診療圏域としては、倉敷を中心とする岡山県南西部、県北部が主要ですが、広島県西部、兵庫県、島根県、鳥取県から依頼された新生児の入院も引き受けています。最近はこれらの地域の母体搬送も増加してきています。依頼があれば、24時間いつでも当センターの新生児専用救急車でお迎えに伺っています。

新生児集中治療管理室(NICU)の詳細は、こちら

05関連記事(2005年5月5日:山陽新聞朝刊)

重い病気や早産などで集中治療が必要な赤ちゃんや母親の救命率を高めようと、県は本年度、周産期医療体制を充実させる。二十四時間、高度医療を提供する総合周産期母子医療センターに、二〇〇〇年の倉敷中央病院(倉敷市美和)に次いで、四月には国立病院機構岡山医療センター(岡山市田益)を指定。近く、岡山大病院(岡山市鹿田町)に開業医からの母子を受け入れるオープンベッドを確保してもらう。

総合周産期母子医療センターは、重症の妊産婦や出生前の胎児の治療が行える母体・胎児集中治療室(MFICU)と、新生児集中治療室(NICU)の両方を整備。県は〇〇年十二月、新生児治療に実績のあった倉敷中央病院を指定した。

同病院はMFICU六床と、中国地方では最も多いNICU十五床を持ち、年間約四百人のハイリスク新生児などを受け入れている。うち、千五百グラム未満の超低出生体重児は約六十人。救命率(無事退院できる割合)は87%と、指定前より10ポイントほどアップした。

渡部晋一小児科部長は「センターに指定されたことで、ハイリスクの胎児を開業医から迅速に受け入れる態勢が整い、救命率向上につながった」と話す。

指定以後、都道府県別の県内の乳児(一歳未満)死亡率は一九九九年の三十二位から〇三年は十三位、新生児(一カ月未満)死亡率は二十五位から四位、周産期(妊娠二十八週~生後一週間)死亡率は九位から二位にいずれも改善。この成果を受け、県は岡山医療センターを追加指定した。

岡山医療センターはMFICU六床、NICU九床を設置。NICUは六月から十五床に増やす。県は、倉敷中央病院は県西部、岡山医療センターは県東部から患者を受け入れてもらう考えだ。

一方、それほど緊急を要しないが、開業医で対応できない母子のためには、二十四時間受け入れ可能なオープンベッドを岡山大病院に開設することで、病院と開業医の病診連携を一層進める。

県健康対策課は「少子化が進み、周産期医療の充実は時代の要請。救命に成功しても、何らかの障害を抱えた赤ちゃんや母親への精神面を含めたフォローなども検討していきたい」と話している。

ズーム

総合周産期母子医療センター 医療の進歩で新生児などの死亡率が減少する一方、低出生体重児の割合が増加しているため、厚生労働省が各都道府県に最低一カ所を整備するよう求めた。今年3月現在、29都道府県で指定されたが、専門医の不足などがネックとなり、複数施設があるのは東京、大阪、岡山、香川など7都府県にとどまっている。


ページの先頭へ