Knews No.46 Close-up「転ばないからだづくり」
転ばないからだづくり
健康維持のため歩くことは大切ですが、歩くだけでは転倒防止の筋肉をつくる効果は薄いとされています。転倒を予防するには、手や足を素早く動かす筋肉が必要です。
赤い筋肉・白い筋肉
色の違いはミオグロビンという酸素を溜める色素タンパク質の量の違いです。赤筋はミオグロビンが多く、白筋はミオグロビンが少ないです。
赤い筋肉
遅筋と呼ばれ、ゆっくり時間をかけて歩く運動(有酸素運動)に適しています。魚で例えるとマグロやカツオといった長距離を泳ぐ回遊魚でお刺身も赤くなります。
白い筋肉
速筋と呼ばれ、素早く瞬発的な運動(無酸素運動)に適しています。魚で例えると獲物捕獲時に瞬発力を使うタイやヒラメでお刺身も白くなります。
転びかけたときにとっさにブレーキをかけたり、体を支えたりするのは白筋である速筋がなければ防げません。転倒・転落を防止するには、加齢で衰えやすい白筋を増やす筋トレが大切です!
白筋の鍛え方
ロコモ(歩行に関係する関節・筋肉の不具合)やフレイル(身体の弱さ)を予防するための筋トレは軽い負荷から始め、少しずつ負荷を強めていくことが大切です。負荷の強い筋トレから始めてしまうと、関節を痛める可能性があるため注意が必要です。進歩を楽しみながら気長に行いましょう!
●膝つき腕立て伏せ
膝を付けた状態で腕立て伏せをします。
●ヘソのぞき腹筋
おへそを覗くように、太ももの上に手を滑らせながら頭を緩やかに上げましょう。
●補助スクワット
手を膝に乗せたり、椅子の背に手をかけて、負荷を和らげてスクワットをします。