KMCサークル活動

概要・歩み

KMCサークル活動 活動風景

様々な要因から課題を発見

当院では、職員自らが職場の課題や問題点を発見し、その改善に向けて取り組む「KMCサークル活動」が行われています。

KMCサークル活動は1985年(昭和60年)に始まった小集団による改善活動です。診療部門を除く全部門からサークル登録があり、活動を行っています。医師は「協力医師」として活動に参画しています。

KMCサークル活動 集合写真

医師も巻き込んで活動を展開します

KMCとはKurashiki Central Hospital Medical service Controlの略です。

それぞれのサークルは「患者満足向上」「医療安全」「職員満足向上」「業務改善」「地球環境保護」「チーム医療」その他、部署のニーズの高いテーマに取り組んでいます。

取り組み事例(2024年度、第39期活動より)

2024年度に活動したサークルの活動から、優秀と評価された取り組み事例を紹介します。

  • 入院カルテ内のセット書類の見直しによる業務効率化
    入院カルテ内のセット書類のバラツキ解消による業務効率化を目標に活動した。病棟ごとにカルテにセットする書類が異なるため、セット作業に時間がかかり、管理も煩雑な状況だったが、セット内容を見直すことで、コスト・準備時間の軽減、入院時オリエンテーションの簡略化が実現でき、看護・事務双方の業務効率化につながり、慣習的に行われていた業務を整理することができた。また、各病棟がオリジナルで作成していたため49種類もあった「排泄・食事摂取量測定用紙」を1種類に統一したことで、患者さんから「病棟が変わっても記載に困らなかった」とのご意見をいただけた。
  • 酸素ボンベの適正利用を促進
    酸素ボンベは患者さんの移動などで使用されるが、返却数の約46%は残量が半分程度残っていたことに加え、ボンベの購入量に対して診療報酬請求ができていた酸素量に大きな差があることが分かった。使用できる酸素はなるべく使ってもらい、かつ請求できるものについては確実に行うことでこの差を減らし、少しでも収益改善につなげたいと考え活動を始めた。3-12、3-13病棟をモデル部署として活動を行った結果、酸素ボンベの有効利用促進およびボンベ使用時のカルテ記載率大幅UPとなった。
  • 「メディグル」の活用で逆紹介やかかりつけ医探しをサポート

    医療機関データベース「メディグル」を多職種に利用してもらう活動に取り組んだ。産婦人科医師へ個別訪問して説明を行い、逆紹介につながった事例もあった。耳鼻咽喉科、眼科のカンファレンスで紹介し、詳細検索機能に興味を持ってもらえた。しかし、医師が逆紹介で積極的に利用するのは難しく、次に看護師へアプローチした。予防医療プラザでは患者さんへの紹介状発行が増えており、かかりつけ医探しに利用され好評を得た。医療機関アンケートの結果、メディグルには地域医療連携室が電話や訪問で得た医療機関情報が蓄積されている。貴重な情報資産を病院全体で活用してもらえるよう、今後も情報発信を継続する。

全国大会への参加

医療の改善活動 全国大会 リンク画像当院は、2008年より医療のTQM推進協議会主催「フォーラム『医療の改善活動』」に継続して参加しています。

当院を代表する活動を全国に知っていただくと同時に、他院の行っている活動を学び、院内へ伝えることにもつなげています。

2016年は当院が幹事病院となり、倉敷で開催されました。