倉敷中央病院−不妊治療
 人工授精
人工授精とは排卵日(または直前)に子宮に精子を入れることです

精子は膣のなかでかなりの部分が死んでしまいます。精子を子宮の奥まで入れることで、より効率よく精子が卵管に到達するようにする治療です。
タイミング指導のところで説明したように排卵日を予測して、人工授精の日を決めます。
当日、自宅で精液をとって持参してください。
写真のように、運動精子をよりわけて(パーコール法)、約 0.3 cc にします。
これをやわらかいチューブで子宮の奥に入れます。治療終了後は特に安静の必要はありません。

(1) 精子を回収し、(2) 培養液などを加え、(3) 運動精子を濃縮し、(4) 子宮に注入。


精子を回収 培養液などを加える 運動精子を濃縮 子宮に注入
人工授精の対象となるのは次のようなケースです
男性で 精子の濃度や運動率に少し問題がある場合に行われます。
女性で ・排卵前の透明な分泌物(子宮頚部の粘液)が少ない場合
・性交後試験で頚部にいる精子の少ない場合
・抗精子抗体がある場合
などに行われます。これらは、精子が子宮頚部を通過しにくいことを示します。
そのほかで 以上のような場合以外でも、
「タイミングよく夫婦生活があるのになかなか妊娠しない」
というかたには、人工授精をお勧めすることがあります。
これは、検査で問題がないけれど、人工授精をしてみたら妊娠した、ということが実際によくあるからです。卵管に届く精子がふえることで、妊娠のチャンスが増加しているものと考えられます。

●ごくまれにですが、副作用として、人工授精をおこなった後で、腹痛や発熱が起こることがあります。この場合には抗生剤、鎮痛解熱剤を投与します。
●人工授精の妊娠率は、5〜10%程度です。
●人工授精の費用は保険がききません。自費で6000円です(平成21年1月現在)。